税理士として、とくにお客様と話すときは、「当たり前」という考えを捨てる必要があると思っています。
自分の当たり前は相手の当たり前じゃない
自分が当たり前だと思っていることでも、相手にとっては当たり前じゃないかもしれないという意識でいることは大事です。
こう書いてみると、そりゃそうだよなと思うのですが、
実際の生活の中で、こういう場面に結構出くわします。
だいたいこういう時は、話している側は自分の当たり前を前提に話していることに気づいていないことが多いです。
こんなこと当たり前だよね、これって常識でしょ、みたいな気持ちが根底にあると自分の主張が全て正しいという前提で話を進めてしまい、相手の気持ちを無視してしまうことになります。
これをしてしまっていることに気づけていないのは怖いことです。
税理士の仕事に当てはめてみると、お客様と話している時でも、
無意識のうちに税理士としての当たり前を前提に話してしまっている可能性がないか気を付けなければなりません。
・こんな経理処理ありえない
・この所得はふつう○○でしょ
・こんな仕訳簡単なのに
税理士としての当たり前は、世間的には全く当たり前ではないですし、税金の事に詳しいからと言って何もえらいわけではありません。
まずは相手の立場というものを想像するところからすべてはスタートです。
自分の詳しくない分野で、その分野で当たり前の事を前提に話を進められると、置いてけぼりにされて寂しい気持ちになりますよね。
お医者さんでも、ちゃんと患者の目線までおりてきて話をしてくれる先生はそれだけで人間的に信頼できるなという気持ちになります。
税理士も同じです。
税理士としての当たり前を捨てて、まずは相手の立場に思いを巡らすことから始めてみる。
その過程があってはじめて、税金の知識が役に立っていくのだと思います。
■編集後記
3月決算をやりつつ、融資の相談や月次業務も並行で。
■1日1新
第二回の東京都感染拡大防止協力金について