本日4月22日から、東京都感染拡大防止協力金の申請受付が始まりました。
緊急事態宣言期間中のうち、4月16日~5月6日の全期間休業等に協力した中小企業と個人事業主に協力金が東京都から支給されます。
休業等には、飲食店等の場合19時以降の酒類の提供の自粛、営業時間の短縮も含みます。
支給額は50万円で、2か所以上の事業所で休業等している場合は100万円です。
支給の対象となる施設一覧はこちら。→対象施設一覧。
申請期間は、4月22日~6月15日。
支給開始時期は5月上旬を予定。
この協力金の申請は、オンラインでの申請も可能になっています。
オンライン申請ということは簡単にできそうな感じがしますが、実際は結構手ごわいです。
※ 2020年4月22日現在の情報です。
専門家による要件・必要書類の確認を推奨
ポータルサイトを見ると、申請にあたり、申請要件を満たしているか、添付書類が十分かなどについて、専門家に事前に確認してもらうことを推奨しています。
指定されている専門家は、以下です。
・東京都内の青色申告会
・税理士
・公認会計士
・中小企業診断士
専門家の事前確認が無くても申請は可能です。
ただ事前確認がないと、内容確認の問い合わせや追加資料の提出を求められ、支給に時間がかかる場合もあるとのことです。
オンライン申請だが、印刷→記入→スキャン→専門家のチェック→アップロードの手間がかかる
申請方法は、以下の3つから選択です。
1.オンラインでの申請
2.郵送(都庁の協力金申請受付宛てに簡易書留で送る。6月15日の消印有効。)
3.近くの都税事務所・支所庁舎内の専用ボックスへ投函
ここではオンライン申請のみ紹介します。
このオンライン申請ですが、思ったより手ごわいです。
オンラインなのにアナログ感があるというか。
ざっくりとした流れを始めに言うと、こんな感じです。
1.指定書類の作成、必要書類の準備
↓
2.指定書類を印刷。
↓
3.印刷した書類をスキャンして画像データ化(スマホで撮るなど)(現在はPDFも可)
↓
4.専門家に書類をチェックしてもらう
↓
5.申請サイトで、各情報を入力
↓
6.撮影した画像データをアップロード
↓
7.申請完了
(2~4の流れは、個別に検討の余地あり)
指定書類の作成
まず、ポータルサイトから下記書類をダウンロードします。
・東京都感染拡大防止協力金申請書兼事前確認書(Excel、PDF)
・誓約書(PDF)
(支払口座振替依頼書はオンライン申請の場合はなくても大丈夫です)
申請書はExcel形式があるのでこちらで入力しましょう。
こんな感じ。
ネ申Excelで基本情報や、休業期間などについて必要事項を入力していきます。
データ入力できるのはありがたいですが、このデータのまま申請できるわけではないです。
そして、専門家の事前確認をしてもらった、というチェックをする欄があります。
申請者が作成した同じ申請書の中に、専門家に記載してもらう欄があるという形式です。
書類が全部そろったら専門家に記載してもらいます。
誓約書はPDFです。
自署しなければいけないので、印刷する必要があります。
その他必要書類
上記の作成する書類以外にも、以下の必要書類を準備します。
確定申告書
直近の確定申告書で、税務署の受付印がある別表一、
電子申告の場合は別表一と電子申告の受信通知を用意しましょう。
設立や開業してから決算を迎えていない場合は、開業届出書又は設立届出書(税務署の受付印があるもの)を用意します。
緊急措置時点で営業していたことがわかるように、直近3か月以内の試算表を作成していれば用意した方がベターです。
営業許可証など
営業に必要な許可を取得していることがわかる書類を用意します。
例:飲食店営業許可、酒類販売業免許
本人確認書類
法人:法人代表者の運転免許証、パスポート、保険証等
個人:運転免許証、パスポート、保険証等
休業等の状況がわかる書類
休業を知らせた媒体があればそれを用意し、休業していることを証明します。
・休業を告知したHP
・店頭ポスター
・チラシ、DMなど
準備した書類をスキャン(スマホで撮影)して画像データにする
書類の準備ができたら、これらの書類をすべてスキャンして画像データにします。
というのもオンラインで申請する場合のアップロードの形式が、「JPG」または「PNG」で指定されているです。
※ 現在は「PDF」も対応可能になっています。
画像の容量も4MBまでなので注意です。
なので、頑張ってすべての書類をスマホでパシャパシャ撮りましょう…。
専門家のチェック
全ての書類がそろったら、専門家の事前確認です。
専門家に事前確認をもらう場合、どのように行うかが結構厄介な問題です。
先ほど書いたように、チェックをしてもらったことを申請書に専門家に書いてもらう必要があります。
この書類の確認と申請書の記載のやりとりをどのようにやるのか。
考えてみると結構悩ましいです。
今の状況を考えると、会って対面でというのは避けたいです。
会うのを避けるためのオンライン申請なのだから…。
そう考えると、申請書以外の必要書類はデータで送ってもらうか、Dropboxなどで共有して確認することが現実的でしょうか。
誓約書や営業許可書や本人確認書類はそれで確認すればよさそうです。
問題は、申請書の専門家の事前確認の記載をどうするか。
事前確認の記載欄が同じ申請書欄の中にあるので、一つの申請書に申請者と専門家の二人の手が加わることになります。
申請者が作成した申請書を郵送してもらい、専門家がチェックを入れ記載して申請者に送り返すのか…でもそれだと時間がかかってしまう(何のためのオンライン)。
申請書はExcelデータなので、申請者が作成した申請書Excelデータをもらい、専門家の記載箇所を入力して、更新したデータを申請者に送り返して印刷、スキャンしてもらうとかありなのだろうか。
Dropboxなどでデータを共有しとくと、そのやり取りもスムーズにいくかもしれません。
でも誰もがこういう対応ができるわけではないので、個々で連携を取りつつ対応していくしかなさそうです。
あまりに面倒だと専門家の事前確認なしで申請する人も増えそうな。
申請サイトで必要事項入力、データアップロード
ここまできて、ようやく申請サイトにたどり着けます。
→申請サイト
画面に従って、基本情報等を入力していきます。
専門家の事前確認を受けたかどうかも、ここで確認されます。
最後に画像データにしたファイルをひとつひとつアップロードしていきます。
問題なければ、これで申請完了です。
なかなか手間がかかるので、郵送の方が早いと思う人が出てきそうな予感です。
まとめ
協力金のオンライン申請についてざっと見てみましたが、すぐ簡単にとはいかなそうなので、専門家への依頼など余裕を持って対応していきましょう。
■編集後記
今日は在宅。今日は仕事する位置を部屋の中で変えてみました。気分を変えると仕事もはかどります。