まだなのかもうなのかわかりませんが、三十と数年生きてきて、何回か人生の方向性を変えています。
自分が納得さえすれば、何回でも軌道修正できると思っています。
人生は軌道修正の連続
今でこそ独立しますと言っていますが、そう言えるようになるまで何回か軌道修正しています。
就活せず税理士試験の道へ
当時大学3年というと、皆が一斉に就活をスタートさせる時期でした。
私自身特にやりたいこともなく、何となく就活するのってどうなんだろ?と沸々と思っていました。(ただやりたくなかっただけかも)
まらりの流れに合わせて就活するよりも、税理士試験という高い壁に挑戦してみる方がその時の自分にとっては価値のあることだと感じていたのは確かです。
その時になんとなく就活をしていたら全く違う人生だったかもしれません。
税理士業界からの撤退
卒業後、都内の準大手規模の税理士法人に入社しました。
学生時代は、税理士試験にチャレンジしてとにかく「税理士」という資格さえ取れればいいと考えていたので、税理士の具体的な仕事内容は何もわかっていませんでした。
何となくBIG4以外の大きいところなら色々経験できそうだな、くらいの考えで選んでいました。
詳細は割愛しますが、税理士業界の現実を目の当たりにし、敢え無く打ちのめされたわけです。
「これは逃げないといけない」と最後は本能的に辞めました。
税理士業界から撤退するという軌道修正です。
その当時は、もう二度とこの業界には戻ってこないと誓っています。
一般企業から再び税理業界へ
そうして逃げるように一般企業の経理へ転職しました。
新卒1年の経験で資格を使える仕事は経理しかないかな、という理由です。
正直、経理の仕事がしたいという訳ではなく、税理士業界から逃げたいという気持ちの方が大きかったです。
とにかく平凡・平穏・普通が欲しいという感じでした。
最初はそれでよかったのですが、時間とともに本当にこのままでいいのかと思い始めます。
もう一度今までの自分を振り返ったり、本を読んだりするうちに、税理士から目を背け逃げている自分はもったいないことをしているのでは、と考えるようになりました。
そんな時に本屋でたまたま井ノ上さんの本に出会い、自分の中になんとなくあった考えが線で繋がったような感覚になり、もう一度頑張ろうかなと思えたのが決定打でした。
「税理士=ブラック」というイメージのままだった自分の税理士像を壊すことができ、もう自分にできる生き方は独立しかないと、決意が固まりました。
二度と戻らないと誓った税理士業界に戻るという軌道修正です。
ある意味リベンジともいえます。
そして独立へ
将来の独立を見据えて税理士業界に戻りました。
今の事務所に入って3年半くらいになります。
この間に税理士登録もして、少し時間がかかったかもしれませんが、紆余曲折を経て今年独立です。
独立後も大きいにしろ小さいにしろ軌道修正の連続になると思います。
ある意味それを楽しめたらいいなと思います。
軌道修正=ブレているではない。
ここまで来るのに、前述のような軌道修正がありました。
一見すると遠回りだったかもしれませんが、自分がその時その時に考えて決断した道ですし、自分にとっては必要な周り道だったと思っています。
というより、その遠回りがなかったら今の自分はないでしょう。
軌道修正というと、なかなかフットワーク軽くとはいかない場合もあるかもしれませんが、恐れないことが大事かなと思います。
何回も軌道修正すると、意志が弱いとかブレているという見方もあるかもしれませんが、決してそうではないと思っています。
むしろ自分の違和感を無視ししたり気づかず、軌道修正しないまま何となく進んでしまうほうが怖いことのように思います。
その時その時に、自分で考え、自分で答えを出し、決断しているという点が一貫していればいいのではないでしょうか。
なるべく後悔はしたくないものです。
■編集後記
今日、退職する旨を伝えました。まずは直属の上司に。明日も話が続きます。写真は好きなパワーポップバンド。まだ活動してるのかな。