いろんな税理士がいていい。「○○はこうあるべき」を取り払ってみる

いろんな人間がいるように、いろんな税理士がいてもいいと思っています。

「○○はこうあるべき」に縛られてはもったいない

どの世界、どの業界にも、「○○はこうあるべき」という浸透している考えがあると思います。

「○○はこうあるべき」というのは、昔からの伝統や、慣習、多くの人がやってきたことなど、時間をかけて出来上がってきた考えです。

それは、過去の前例を踏まえて出来上がったものなので、時に一つの指針にもなりますし役に立ちます。

一方で、「○○はこうあるべき」という考えに縛られすぎると、「○○はこうあるべき」だけが正解のように思えてしまい、可能性を狭めることになってしまいます。

「○○はこうあるべき」だけがもし正しいのならば、「こうあるべき」という姿に自分がなれない限り、○○にはなれません。

もちろん、そんなことはないはずです。

この事はわかっている人も多いはず。

でも「○○はこうあるべき」という考えは、世間や多数の人が作り上げたイメージや常識で思った以上に巨大です。

それを取り払うのは簡単な事ではありません。

いざ自分が決断を迫られるような場面に立った時には、「○○はこうあるべき」という声が大きく立ちはだかり、気持ちもかなり揺れます

もちろん「○○はこうあるべき」が悪いという訳ではありません。

最初から「○○はこうあるべき」だけにとらわれると、思考が停止してしまうという事です。

一回でも「○○はこうあるべき」を取り払って、フラットな目で判断することが大事だと思います。

そうすれば、自分の可能性、選択肢もおのずと増えていくはずです。

税理士だって、いろいろな税理士がいていい。

税理士の私の場合だと、

・税理士は残業して当たり前。でも残業代は出ない

・遅くまで働いた自慢。残業時間自慢。

・税理士はたくさん件数をこなしてなんぼ

・最初のうちは出来るようになるまで遅くまで働け

・経験が少ないんだから、資格がないんだから安い給料で当たり前

・人が辞めてもみんなそれが当たり前かのような顔をしている

・独立は今時難しい

・お客さんがついてから独立しないとだめだよ

・何十年も経験積まないと独立できないよ

など、従来はこのイメージしかありませんでしたし、これらに苦しめられてきました。

業界にいると、知らないうちに毒されていき、自分の考えまで狭めていましたし。

私の場合は、私自身が犠牲者という事もあり、いいイメージが全くなく、税理士・この業界が嫌いでした(全てがこうではないのでしょうが)。

そんな風にあまり良くないイメージに縛られていた時に、「ひとり税理士」という生き方に出会い、その従来の税理士像を取り払うことが出来たのです。

従来のイメージを抱いたままだったら、税理士として独立するなんて全く考えず、税理士業界に戻ることもなかったでしょう。

そのおかげで、前に進むことが出来ましたし、従来のイメージにこだわることや、多数派の目を気にする必要もないのだと思えて気が軽くなりました。

「ひとり税理士」は少数派だと思いますが、少数派であることが自分の性格とも会っている気がして、しっくりきます(就活もせずに、税理士試験という特異な道を選択した時点で少数派ですし)。

もちろん昔からの「税理士はこうあるべき」というイメージの方がしっくりくるという方もいると思いますし、それはそれでいいと思っています。

一つの考えだけに縛られるのがもったいない、というだけなので。

人それぞれの税理士のあるべき姿、というものがあっていいと思いますし、あって当然です。

答えの数が、世の中の形になるのです。

いろんな人・世界に触れてみる

「○○はこうあるべき」を取り払うには、色んな意見に耳を傾けたり、色んなものに触れたりする機会、時間が必要だと思います。

特に税理士業界は、せまい世界ですので、余計に外の世界を見る必要があります。

選択肢を狭めないで、いろんな可能性の中から、自分に合ったものを選んでいけばいいと思います。

その自分に合ったものが、「○○はこうあるべき」であるなら、それはそれで全然いいのです。

価値観が多様化している時代ですし。

自分の考えだけが全てと思っていては取り残されていくでしょう。

すぐに否定せず、まずは耳を傾けてみる、という心構えが大切なのではないでしょうか。

頭ではわかっていても、意外と出来ていなかったりします。

意識して過ごしていきたいものです。

まとめ

「○○はこうあるべき」を取り払う事が、可能性を広げます。

一つの考えに縛られてしまうのだけは、もったいないので、いろんな考えに触れていきたいですね。

■編集後記
近所のカフェが貸切状態だったので、ブログを。

■一日一新
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■一日一曲
「CALL ME」YOSHII LOVINSON
イエローモンキー解散後の吉井さんソロ名義。バンド時代の昭和歌謡のドロドロ感は影を潜め、より洋楽に傾倒したサウンドに。暗い曲が多いけど良い曲多いです。名フレーズ多し。