事業計画を作る時のポイント。出ていくお金から逆算して考える

事業計画を作成するときに、なんとなくスタートを「売上=入ってくるお金はいくらか?」というところから考えてしまいそうです。

逆に「出ていくお金はいくらか?」という視点から考えてみましょう。

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「出ていくお金=必要な利益」:固定費よりも多く利益を出す

事業を続けるためには、お金がなければいけません。

自分の貯金や、融資を受けて事業をスタートしますが、そのお金が尽きると事業が続けられなくなります。お金を増やしていかなくてはいけません。

当然お金を増やすためには、仕入れたモノやサービスを売って利益を出さなければいけません。

では、いったいどのくらい利益を出せば、潰れないで済むか。

それは固定費よりも利益を多く出すことです。

・利益 > 固定費

固定費というのは、売上に関係なく毎月支払わなければならないものです。

代表的なものでいうと家賃やお給料など。

この固定費は、極端な話、売上がゼロでも支払わなければなりません。

固定費が毎月100かかるところ、利益が90しかないとお金が10減ってしまうということになります。

・利益 90 < 固定費 100 → お金が10減った

ということは最低でも固定費以上は利益を出さないと、お金は増えません。

・利益 110 > 固定費 100 → お金が10増えた

もし、固定費に加えて借入金の返済もある場合は、お金を増やすためには返済分もさらに利益が必要になります。

・利益 130 > 固定費 100 + 返済 20 = 120

利益が出ないと資金繰りが苦しくなります。

このように、出ていくお金はどのくらいかという事を把握すると、どのくらいお金を賄えばいいのか=どのくらい利益を出せばいいかがわかるので、必要な売上も見えてきます。

・毎月固定費が100かかるな

・じゃあ利益は最低100以上必要だな

・ということは売上は最低150以上必要だな(原価50とすると)

ざっくりこんな感じです。

固定費は徹底的に検証しよう

見てきたように固定費は売上に関係なく出ていきますので、固定費を抑えることが経営を楽にする一つの策とも言えます。

なので、家賃など固定費で特に高い割合を占める費用はよく検討する必要があるでしょう。

他にも何となく支払っているような無駄な経費はないか、高すぎるものはないかなど検討してみることが大事です。

不測の事態が起きた時には固定費が重くのしかかってきます。

経営が苦しくなってからでは、遅い場合もあります。

そうなる前から、事業が好調の時から、むしろ好調の時こそ、固定費には目を光らせて気を付けておき、不測の事態の時に備えてお金をしっかり蓄えておくことが大事です。

事業計画は、頭の中だけで計算するのではなく、実際にExcelで数字を置いて作成して計画を立てましょう。

■編集後記

毎朝行っているイートインスペースがあるお店でマスク購入。月曜の朝だけなぜか置いてあります。