考え事や解決策に行き詰まったら、いったん放り出して「一晩寝かせる」と、意外と事がうまく運びます。
寝ている間に脳は情報や感情を整理する
脳みそは寝ている間も絶え間なく働いています。
むしろ寝ている間に、一日の入ってきた情報を超高速で処理して整理し、記憶も定着させていきます。
睡眠中のこういった脳の働きはさまざまな書籍や、研究などでもよく目にするところです。
カレーを一晩寝かせたら美味しくなるように、料理以外にもいろんな場面で「一晩寝かせる」を取り入れてみるといい効果があります。
問題解決、考え事
一生懸命いくら考えてもこれといった解決策や、最適解が見つからなかったり、いいアイデアが出てこなかったり、ということはよくあります。
夜中まで眉間にしわを寄せ、難しい顔をして、頭をショート寸前まで回転させてるつもりでも、いい答えが出てこないときは出てきません。
そういう時は、いったん諦めて心の中から頭の中から放り出してしまいましょう。
放り出したつもりになっていても、実際の脳の中でもは、その事について無意識のうちに情報を処理しています。
一晩寝かせて、時間をおいてから同じことについて考えてみると、昨日思いつかなかったような事や、意外に単純な事だったことに気づいたりとか、寝かせる前には出てこなかったアイデアが出てきやすくなります。
一晩寝かせることで、脳の中が整理されたので、よりすっきりした状態で考えられるようになるからです。
チェック
書類の最終チェックなども一晩寝かせるといいです。
税理士業務でいえば、申告書の最終チェックは、作成時にすぐチェックして完成ではなく、一晩寝かせてチェックするということをやっています。
作成時にそのままの流れでチェックすると、作成時と同じ目で作成した書類を見てしまい、盲点になる箇所が生じやすいです。
いくら気を付けていても、人間ですので無意識に作成時と同じ目になってしまいます。
一晩寝かせることで、一度頭の中がリセットされ新鮮な目・客観的な目で申告書を見ることが出来るので、作成時のチェックでは盲点になっていた箇所が見えて、埋もれていたミスを発見できます。
特に独立してひとりで行う場合は、申告書のチェックも自分一人で行わなければなりませんので、主観を取り除くという事を意識してチェックする必要があります。
チェックリストの作成はもちろんですが、このような脳の特性も利用してみましょう。
感情
思い悩んだり、気分が上がらないときはやっぱり早く寝るのが一番です。
負の感情をひきづってしまうだけでは、解決になることはないと思うので、ひとまず切り替える方向にもっていった方がメンタル的にも健全かなと。
寝て朝起きたら、意外と忘れてたり、小さいことだったなと思う事も多いです。
「一晩寝かせる」力に頼ってみましょう。
困ったら脳みそに任せて寝ましょう
いくら悩んでもダメな時はダメです。
諦めて「あとは脳みそにお任せ」くらいの気楽な気持ちで潔く寝てみましょう。
諦めなきゃ始まらない事もあります。
カレーを一晩寝かせるように、アイデアも熟成させてみましょう。
■編集後記
女王の教室を見ました(15年前のドラマ)。色々突き刺さりました。
「今の社会は上位6%の特権階級の人が得をするように作られた社会なのです。6%になるのか、それとも使われる側になるのかはあなたたち次第」と(小学生に対して)。
「いい加減目覚めなさい」…はい。
名作です。