全てを同時に手に入れるというのは難しいもの。
割り切った戦略も時には必要です。
二兎を追う者は一兎をも得ず
こんなことわざがありますが、
現実問題として、ことわざ通り、あれもこれもと同時に手にすることは難しいなと感じる場面が多いです。
世の中には器用に物事をこなせる人もいますが。
私はそちら側の人間ではなかったので、ある程度の犠牲は覚悟で挑んでいったことも多々あります。
どっちも追っていたら、結局中途半端になり、どちらも手に入らなかった…。
時間や労力のかかることこそ、そういった結果になることは避けたいもの。
だとしたら、最初から「絶対にこれだけは手にする」というものを定めておく必要があります。
何が何でも手にしたいものを定めると同時に、他方は最初から割り切って「捨てる」覚悟を持つことも必要です。
税理士試験という戦も、そんな例にあてはまります。
「割り切る」覚悟
絶対に手に入れたいもの、クリアしたいことを最優先するために、その他は最初から割り切って捨てる。
極端な考えではありますが、戦略としてはアリだと思っています。
手に入れたいものに対して集中的に力を注ぐことができますし、
他方を犠牲にしているという事実が、より強い覚悟を生むのではないかと思います。
そして何より目的が明確です。
決めてしまえば、それに向かって突き進むのみです。
自分にとって今一番重要な事は何か
まずこれをはっきりさせることが大切です。
何が何でも得たいもの。
目先の利益ではなく、人生に大きく影響を与えるもの。
税理士でいえば、まず試験に受かることでしょうか。
試験をパスすることで得られる選択肢は想像以上に多いです。
割り切ることを決める
手に入れるために最初から「捨てる」と割り切るものはなにか。
同時に追い求めてしまいたくなるけど、一番大事な事を考えた時に、割り切る必要があるものです。
もし税理士試験に受かることが、今一番大事な事だとしたら、
・時間を優先するから給料は二の次
・残業がない事務所を選んで、残業代は諦める
・長時間労働、仕事最優先の職場なら社内評価は諦める(最短で辞める前提)
・プライベートの時間
私はこれらは最初から割り切って捨ててしまいます。
これらを捨ててまでも、それくらい「合格する」という事に価値があると感じているからです。
それを選択する覚悟があるかどうかが問われるところでしょう。
言い訳は探そうと思えば、いくらでも出てくるものです。
完全に捨てる事が出来ないとしても、妥協点を探ることはしておく必要があるでしょう。
流されない覚悟。ある意味鈍感に。
割り切っていることに対して、外野からの声が聞こえてくることもあると思います。
その時に、簡単に流されてしまわない強い覚悟はあるかどうか、という事は大事です。
そこで流されると、結局なあなあになり、振り出しに戻り、何も得られない結果になる可能性もあるでしょう。
ある意味、外野の声に対しては、鈍感でいるくらいが良いと思います。
大事なのは主導権は自分が握っていることです。
自分のやるべきことと覚悟を決めたら、淡々とやっていきましょう。
トータルで勝ち越そう
手にしたものを「勝ち」、割り切って犠牲にしてきたものを「負け」と表現するならば、トータルでは勝ち越していたいものです(あまり勝ち負けという表現は好きではないですが)。
いくら割り切って捨てるとしても、負けっぱなしの人生というのもごめんです。
割り切ってきたものより、単純に手にしたものが多ければ勝ち越しです。
そうでなくても例えば、割り切って8つ負けて、手にしたものが1つだけだったとしても、その1勝が自分にとって10勝分の価値があるのであれば、勝ち越しと言えるでしょう。
それだけ自分にとって大きな価値があるものに対して、最初から全力を尽くして取りに行く戦略です。
もちろん税理士試験の1勝は、十分勝ち越せるだけの価値があるものです。
ここでの割り切り=負けは、いわば戦略的な負け・勝利への布石といえます。
最終的には勝ち越せるように、割り切る覚悟という戦略・覚悟を取り入れてみてはいかがでしょうか。
■編集後記
Tully’sの瀬戸内レモンナタデココスワークル美味しかった。
■一日一新
Tully’s ナタデココ&瀬戸内レモンスワークル
■一日一曲
「1/6の夢旅人」樋口了一