一般的に修行というと辛く厳しい試練にひたすら耐えるというイメージがありますが、働く上ではただ耐えるだけが修行ではないと思っています。
ただひたすら耐えることが正しい修行だというのなら、すぐに逃げましょう。
耐えることが美ではない
どこの業界でもそうかもしれませんが、一人前になる前のいわゆる修行時代と呼ばれる期間があります。
税理士業界で言うと、独立前の事務所時代がそれにあたるでしょうか。
修行だからという名目で、安い給料で残業を前提とした仕事量をこなさなければならないといった事や、時には理不尽な事を押し付けられたりという事もよく耳にします。
これらは残念ながら現実としてあることです。(もちろんちゃんとしている事務所もあります。)
仕事を振る側も「自分も同じような経験をしてきたんだから」とかそんな感じの理由でしょうか。
日本では物心ついた時から我慢する事が正しく、逃げることはダメなことだと教わってきたことも影響しているかもしれません。
それが正解だと刷り込まれているので、最初は与えられたことに対してなんとか耐えようとしてしまいます。
ただあまりに理不尽すぎることに対して無理をして耐え続けていると、人間いつか限界が来ます。
自分自身が傷ついてしまい悲しい事になってしまいます。
そうなることは絶対に避けなければなりません。
そうなってしまうくらいなら逃げた方がましです。
自分の頭で考えて、積極的に逃げる
何かおかしいなと感じたら、その感覚を大事にして一度冷静になって立ち止まって考えてみましょう。
耐える時間が長くなるほど、頭も働かなくなり段々マヒしてきて冷静な判断ができなくなります。
そうなる前に、積極的な選択として逃げましょう。
逃げると言ってもいきなり辞めるパターンも考えられますが、環境によっては、
・仕事の量を調整してもらう
・勉強があるので残業できないという
・休んでみる
といった事からやってみて少しずつ逃げるのもいいでしょう。
逃げた後でも、いくらでも選択肢はあります。
実務経験は1社で2年以上でなくでもいいので、いくつかの事務所や会社で合計2年あればOKです。
1社にこだわる必要もないでしょう。
私も税理士という仕事から一回逃げています。
逃げるという選択をしたことで、結果的に一回違う道(一般企業経理)を経験することが出来たので、そこで視野が広がりました。
税理士業界の外に出て違う業界に身を置き、税理士業界を外から見てみる、お客様の中身を知るというのも悪くありません。
外から税理士の仕事を客観的に見ることで、そこでまた気づくこともあります。
元も子もない言い方かもしれませんが、極端な話、税理士という仕事だけが全てではないです。
仕事や生き方の選択肢は山ほどあります。
もちろん人によって、簡単に辞められるような環境ではない人もいるかもしれませんが、自分を守ることを第一に考えてほしいと思っています。
残念ながら会社は守ってくれませんし、何も考えず会社の言う事だけ聞いていればいい時代はもう終わりました。
逃げるという選択肢をポジティブに使って、会社に頼らない生き方を見つけていきましょう。
■編集後記
朝はZOOMでオンラインセミナー受講。そのあとはブログ関係のインプット。ちょっと詰め込みすぎたので一回寝かせてアウトプットします。