税理士試験はいくつかの科目の中から5つの科目に合格する必要があります(別途、免除制度あり)。
一つの科目の合格率が、だいたいざっくりと10~15%くらいでしょうか。
科目によって多少ばらつきがあったり、年によって合格率が高い年もあれば低い年もあります。
試験は年に一回しかありませんので、それでこの合格率というのはなかなか厳しい試験といえます。
一年で5科目全て終わるという事はまずなく、何年もかけて受験することになります。
3年で5科目受かればかなり優秀だと思います。
2年で5科目は天才。
1年で5科目はもはや宇宙人。
1年1科目でコツコツ受かってもかなり順調な方です。
十年単位でかかる人もたくさんいる試験なので、その道のりは平坦とはとても言えません。
1科目合格率10%台。
一見この数字だけ見ると、とてもハードルが高い試験のように思います。
ですが、「本当の意味」での合格率を考えてみると、もう少し高いのではと思っています。
本当の意味とは、「ちゃんと本番までにしっかり準備できた状態で挑んだ人」の中での合格率です。
発表されている合格率は、税理士試験に申し込んだ人のうち合格した人の割合です。
実際に試験を受けたことがある方ならわかるかもしれませんが、本番当日で受験番号の座席があるのに空席だったり、試験開始早々退席したり途中であきらめてしまう人が結構います。
それを見て、ちゃんと本番までに真面目に諦めずやっているだけでも上位に行けるチャンスがある試験なんだなと感じたのを覚えています。
専門学校の授業も、授業開始当初は全員出席していても、段々と出席者が減っていくこともあります。
そういう意味では、毎日こつこつと諦めずに継続して勉強を続けているだけでも、合格する確率はかなり上がる試験だと言えるのではないでしょうか。
一年にわたる長期の試験ですから、マラソンと同じような感じです。
最初だけスタートダッシュをしても、途中で息切れして脱落してしまったり、そういう人が必ず出てきます。
なので、気持ちを切らさずに最後まで続ける事が第一に大切なことだと思います。
あとは合格のポイントやノウハウは専門学校がしっかり教えてくれますから、それをやれば間違いなく合格できます。
とにかく気持ちを切らさない。脱落しないことが大事です。
今のこの状況で、気持ちを切らすなというのはとても酷だと思いますし、もし自分が今受験生だったらとても不安な気持ちになっているのは間違いないです。
ただ、この状況で諦めてしまう人がたくさんいるのは間違いないと思うので、自分もそっちに行ってしまうのか、それともなんとか踏みとどまれるのか。
最後は自分の気持ち次第だと思います。
ここまできたら、諦めるという事だけはしてほしくないなと思います。
誰のためでもなく、自分自身のために。
■編集後記
国税庁のコロナ関係Q&Aがしれっと更新されていることがあるので、毎日要チェックです。